よし、リフォームする!!
・・・と決めたものの、空き家のなかは不用品、家財道具などでいっぱいでした。
目次
空き家の現状とは?
<空き家>で一番最初にぶつかる問題が家財道具などの残置物の処理。
空き家って、大抵その住人がなんらかの理由でほぼ単身、身一つでいなくなるケースがほとんどのようで。なので、住人が住んでいたそのままの状態が多いとのこと。
うちの空き家も例外になく、その通り。
祖父が亡くなった後に一人暮らしをしていた祖母。一度倒れて入院したのを機に、身近な身の回りのものだけ持って母のところに引き取られました。なので、キッチンはそのまま。タンスの中や、家具の引き出しの中、そして押し入れ、天袋などなど、ありとあらゆるものの中に、モノが詰まった状態でした。
<ダイニングルーム BEFORE>
ちなみに、どうやらその後、親戚がやってきてめぼしいモノを物色して持っていったようでして・・・泥棒にでも入られたようにどの部屋もぐちゃぐちゃの状態になっていました。
とにかく、リフォームするには、不用品や家財道具を丸ごと処分して、お家の中をすっからかんにする必要あり!
その処分方法について考えました。
家財道具と残置物の処分方法いろいろ
どの部屋を見回しても大量にある家財道具と残置物。曾祖父の代に建てられた母屋に、増築増築を重ね、最終的な間取りは2階建の5LDK+サンルーム&納戸でした。
設計図などないので、ハンドライティングで描いてみました。昔むか〜しの戸建てですが、作り付け家具などあり、収納スペースは多い方だと思います。さらに図面には描けませんでしたが、壁のあちこちに棚が設置。その棚の上にも全て物がありました。
リフォームするには、すべてのモノの撤去する必要があります。
さあ、どうする???
まずは処分の方法を考えました。
ま、これはすべての人が考えることです。私もまず考えました(笑)。
問題は「どこまでお金がかかるのか」。
ネットで「残置物処理」「遺品処分」と検索すると、いろいろな業者さんが出てきます。各社のページをじっくり読み込み、電話で質問した結果、料金決定のポイントがわかってきました。
ポイント1:残置物の容量1m3あたり平均1万円
ポイント2:搬出作業のトラックのサイズと、どこまで家屋に近づけるか
ポイント3:エレベータ、階段があるか
ポイント4:リサイクル指定家電(冷蔵庫やパソコン、テレビなど)、産業廃棄物となるモノ(金庫など)の処理は別料金
つまり、残置物の容量の料金に加えて、ポイント2〜4の部分が加算されていきます。
例えば、2tトラックが入らず軽トラックしか作業できない状況だと、搬出回数は増えるので値段は高くなります。そして、人力で作業するので、搬出する時にエレベーターが利用できるのか、階段作業があるのか、によっても値段が大きく変わってきます。エレベーターなしの3階以上はかなり高額な金額設定でしたね。また、市でリサイクルに指定されている家電、金庫などの特殊な処理が必要な家具は、別料金!
考えみると、この作業って機械を利用できるところはないので、基本的にすべて「人の力」つまり労働力。
見積もってもらうと、3桁まではいかなくとも、びっくりするくらいの金額でした。
見積もりにきてもらった業者さんが、その場でざっくりと試算してくれるのですが、その金額を聞いて思わず「え〜〜〜!!!」と大きな声をもらしてしまった私。だって、モノを捨てるだけですよ!捨てるだけ!!それにこんなにお金がかかるなんてって思ったら、そりゃ大きな声もでてしまいます。
そんな時に安くする方法として教えていただいたのが
「片付けはそちらでやってもらい、不用品の引き取りだけなら、安くなりますよ」
とのこと。
引っ越しでいうならばお任せパックで「詰める」作業からお願いしちゃうと高くなるというわけ。なるほどね〜(笑)。自分の労力と時間を使う分、安くなるってことです。
そして、最後に一番安くすむパターンが、基本的にすべて自分で作業・搬出し、公共施設で処分してもらうこと。
ただね、これも色々と確認&検討する事項があります。
ポイント1:市のゴミ処理場に持ち込みができるのか。
自治体によっては、持ち込みが不可のところもあります。なので、事前に自治体へ確認をしましょう。
湘南のお家がある「市」に事前に確認したところ、空き家の再利用という旨を伝えると快く承諾してくれました。(市のホームページを見ると、空き家対策をしているみたいでしたわ)
ポイント2:搬出&運搬を自分でできるのか。
友人の話や、実際に主人の実家の遺品整理の話も聞くと、<予想した以上にモノがあると考えるべき>というアドバイスをもらいました。それに、量が量になると、とにかく重い!!背丈ほどある家具を、粗大ゴミ置き場まで本当に自分たちで搬出できるのか、よくよく考える必要がありです。
お金で解決?or 自分の労力で解決??
残置物の量、家具の数も多く、そして軽トラックしか入れないという土地。業者にまるっと処分をお願いすると、リフォーム・リノベーション以前に、ものすごいお金がかかるという現実に直面しました。
資金が潤沢にあれば何も問題ないのですけどね〜。でも、とにかく夢のアウトドア・キッチンを作ることが最優先事項!なので、自分たちでできることはなんでもやる!と決め、この残置物処理は自分たちでやることにしました。
市の施設に確認したら、大型ゴミ(粗大ゴミ)はもちろんのこと、すべて受け入れてくれるのですが、不燃ゴミだけ10キロ70円で受け入れてくれるとのこと。持って行けさえすれば、その場で全部引き受けてくれるなんて、なんて素敵♪
とはいえ、搬出作業、特にトラックへの荷積み荷下ろしは重労働で、40過ぎの素人ではかなりしんどい作業です(苦笑)
ちょうど、庭の伐採作業としてお願いしていた、ハウスクリーニングを中心とする「何でも屋さん」の業者に相談。庭仕事の合間に、搬出してもらえることになりました!万が一、庭の作業期間が過ぎてしまっても、庭の片隅には大きな物置もすでにあります。そこに入れておいてもらい、ゆっくり時間をかけて処分もできるしね。
片付け作業に必要だったモノ、便利だったモノ
<2階和室 BEFORE>
・マスク
まずは、なんといってマスク!10年も人が住んでいなかったので埃がいっぱい。これは必需品でした。
・軽作業用手袋
軍手なども使ってみましたが。手のひらの面がゴム素材の手袋が一番活躍しました。(ドラッグストアで売っているやつです!)割と素手感覚に近いので、作業がしやすかったです。
・ゴミ袋
ゴミ処理施設に持ち込む袋は自由(市の指定以外でOK)だと聞いたので、45リットルの他に、60リットルも用意。軽いものは大きめの袋にどんどん入れました。
・ダンボール
食器など重いもの、細かいものを運びだすためにダンボールを用意。
・レジャーシート
自分たちの荷物を置く場所も埃っぽいので、レジャーシートを広げて使っていました。
・カッター、ハサミ、ヒモ、ガムテープ
箱を解体したり、新聞など縛ったり・・・と何かと便利です。
・ほうき、ちりとり
片付けたところは、軽くお掃除して置くと気分が良いです。
ちなみに。
リフォーム後にプロのクリーニング屋を入れる予定でしたので、軽〜く掃除するだけ。それに、土足のまま室内に入って作業してました^^;
人形、ぬいぐるみ、仏具や神棚の処分はどうする?
基本的に「全てゴミ!処分!!」と決めて始めた片付け作業。
そんな中で処理に困ったものが、日本人形、こけし、仏具に神棚!!
これがね〜、昔の家だからか、結構あるのです。おまけに、祖母の趣味が人形やぬいぐるみ作りの時代もあって。それはそれはあちこちから出てきました。
正直ね、ぬいぐるみ程度は、燃えないゴミで捨てちゃおうかなって思っていました。ですが、さすがに日本人形となると、その目がなんだか怖くって怯みます・・・。
今後何か悪いことが起きたとき「あのとき、ちゃんとお人形たちを成仏させてあげればよかった」と後悔しそうな自分がいたので、これまたネットで人形供養をしてくれる業者さんを探しました。
そこで見つけたのが多摩堂さん。
箱に詰めて送るだけで、供養してもらえます。
供養料も、箱のサイズによって金額が決まるのもわかりやすい。
部屋中から集めた人形、ぬいぐるみ類は140cmサイズの箱2箱分。さらに、神棚や仏具(仏壇はありませんでした)も追加でお願いし、最終的には140cmサイズ3箱分を供養してもらうことになりました。
ちなみに神棚などは別料金です。
どでかい140cmサイズの箱を送り出した時は、正直ホッとしました。ちゃんと供養してもらえるのは良かったです♪