【まとめ】モダンな和室へDIYリフォーム:Before→After 天井柱&柱のサンディング編

最終更新日:2018年9月29日

築80年の古いお家なので、和室だけで4部屋もあります。大抵、和室というと洋風にDIYしますが、あえてその古さを生かし<古民家>らしく和室を再生することにしました。私の考えた再生プランはこんな感じに。

でもね、DIY素人なので〜、正直、かなり行き当たりばったり(苦笑)。

モダンな和室再生プロジェクト

ただいま作業中はコレ(1)天井柱&柱のサンディング
柱の材質は木材。キズや変色がひどいので、全てヤスリがけ(サンディング)することにしました。

(2)天井&柱のステイン塗装
母屋の部分は天井も全て木材。サンディングができないところ、サンディングしても汚れが落ちないところは、ステイン塗料でペイントすることにしました。

(3)壁のペイント
砂壁、土壁、繊維壁、全て水性塗料でペイントします。色が豊富で、光沢感の種類まで選べるベンジャミン・ムーアのペイント塗料を使用します。

(4)襖&仕切り襖
枠を壁の色と同色でペイントし、襖自体は張り替え。和モダンな素敵な柄のものを見つけました!開閉の滑りもよくします。

(5)畳
家具をずっと置いていたので、全て新調します。カラー琉球畳を導入予定。

柱の再生は、<サンディング→ステイン塗料>式でDIY

実は、当初はすぐに壁にペイントしようと思っていました。というのも、ペイントレッスンに行ったら楽しくって、すぐに壁にペイントしたくなったのです。ですが、壁をじっくり観察してびっくり。この柱、ど、どうする??

 

和室の土壁&砂壁があまりに汚くてそっちにばかり目が行ってしまっていましたが、柱をよーーーく見ると、ところどころ白っぽくなったり、傷が付いてたりと、ひどい状態です。

急遽、柱の再生から始めることにしました。

ネットで色々と調べてみると、柱のDIY方法としては、

・ペイント塗料(塗膜をつける。木目は見えない)
・白木漂白(薬剤を塗って木材を漂白、汚れを落とす。)
・ステイン塗料(木目を生かして、色付け)

ここらへんが一般的みたい。

工務店さんとも相談すると、古い木だし、漂白は作業が難しいのでやめたほうがいいとのこと。確かに色々と動画などもみてみましたけど、DIYで白木漂白して成功している(綺麗だなって思える)柱がなかった。ど素人の私がやったら、成功するはずがない(苦笑)

せっかく木目が綺麗だと思うので、直接のペイントも却下。そうするとステイン塗料が残りました。ただ、こんな真っ黒(真っ白とも言う)な状態に直接上塗りして大丈夫なのかな???

そんな時に発見したのが、サンディング(やすりがけ)するやり方

DIY素人な私は、手動でやるの??と一瞬考えましたが、ちゃんと道具がありました。オービダルサンダー、つまり電動サンダーです。機械も8000円ぐらいなので、普通に手がでる値段。こちらを導入することにしました。

ちなみに、なんでも屋さんに「柱の再生」を頼むと、どんなことするか不明瞭な状態で見積もりでは1部屋あたり約80,000円と言われました。ちゃんとした所に頼むと軽く10万円は超えるでしょうね・・・。

 

サンディングに必要な道具と基本知識

サンディング作業を進めていくにわたって、これまた色々なことがわかってきましたので、まとめたいと思います。効率良く作業したいならば、道具は必須。そして、サンディングについての基本的な知識も必要なことがよくわかりました(苦笑)。

 

広範囲オービダルサンダー

電動サンダーと一言で言っても、実は種類があるんですよね。一番汎用的に使えるのが「広範囲」サンダーです。柱や板など真っ平ら面をなぞるようにサンダーをあてるだけで、表面がすべすべになっていきます。手動の1000倍は作業効率が上がる気がしました(笑)。

三角オービダルサンダー

「広範囲」サンダーは万能です。ですが、四隅の角の部分や、細い柱(幅5cm以下くらいかな)では、周り場所を傷つけるだけで、全く使えません。そう言った細かい部分の作業には三角サンダーが便利。とにかく水平に、表面に当てるように作業するのですが、上記のものよりコツがいる感じ。すぐ慣れますけどねー。

サンドペーパーは紙ではなく「布」タイプ

オービダルサンダーを購入すると最初に5種類3枚ずつサンドペーパーがついてきました。最初はそれを使っていたのですが、すぐにダメになる!消耗品だとは思っていましたが、こんなにすぐにダメになるのかな?と思っていたら、なんとサンドペーパーにも種類がありました。これだから素人DIYは作業効率が悪いんだわ・・・としみじみ(涙)。


紙より布タイプの方が耐久性が高いのです。少し割高ですが、絶対に布タイプがオススメ!3倍くらい「持ち」が違う気がしましたわ。

そして、サンドペーパーの番号ですが、これは、ネットの情報はあてにならない!やっぱり現物に試さないと適した番号がわからないと考えた方がいいです。一般的なサンディングには#120あれば十分と書かれていましたが、築80年の古い木だからなのか?それとも保存状態の影響なのか?それはわかりませんが、#120でさえも満足のいく「仕上がり」になりません。思い切って、粗めをトライしましょう。きっとね、やろうと思えばやれるのかもしれませんが、なんども同じところを繰り返しサンディングしないといけなくなり相当な時間がかかると思いました。ちなみに、湘南のお家では#60〜80でした。ペーパーの番号は#40からスタートですから、かーなーりの粗目のタイプです。これでも2回くらい同じところをサンディングしました。

ゴーグル

集塵機能付きのサンダーですが、かなり粉が飛び散ります。それも細か〜い粉なのでゴーグル必須。はじめはサングラスタイプを使っていましたが、上を向いての作業だと粉が上から降ってきて役立たずなので、水中でも使えちゃうようなゴーグルに変更しました。最初から、これにしておけばよかったよ、ほんと(汗)「曇り止め」セットで購入するのがオススメ!

防塵用マスク

とにかくサンディングしている時に発生する粉は、細かい!花粉の方が細かいので花粉対策用のマスクでも十分なのかとも思いますが、防塵用マスクも用意しました。こっちの方がフィット感がすごいからね。

フェイスくマスク

そして、作業後にお出かけする場合はフェイスマスクも必須です。顔、髪、全てが粉まみれになります。なんだかテロリストみたいな風貌になりますが(笑)、そんな小さなことを気にしては入られません。作業後、人様にお会いした時に後悔しないためには、これもあると便利です。

 

1階6畳の和室:Before→After

<Before:空き家だったとき>

まず、最初に取り掛かかるところは、1階6畳の和室です。ここは、ちょっと前までは通称「タンスの間」と呼ばれていました。タンスが4竿、机2台、そして写真には写ってませんが、腰高の金庫1個。納戸のように、ぎゅうぎゅうに詰まっていた場所でした。

この荷物、全部退けると・・・

<Before2:片付け終了後>

広々。ず〜っと薄暗い状態だったから?よくわかりませんが、柱はまだら模様になって汚い・・・。

さ、早速、サンディング、やるわよ〜!

・・・と勢い込んだのは良いのですが、何番のサンディングペーパーを使ったら良いか、全くわからない。最初から思いっきりつまづきます。こういうこところがど素人DIYの悲しき性です(涙)

番号が小さいほど目が荒くなることだけはわかっていました。まずは手動サンダーをつかって、試して行くことに。#400が仕上げに向いていると聞いていたので、試しにその半分の#240を使ってみました。全然だめ。削れない。これじゃ何日もかかってしまうよ。どんどん目の荒いものをトライして、結局#60に落ち着く。

表面を電動サンダーで滑らせるだけ。それだけで、この威力。こんなに違ってきます。一皮むけ、生まれ変わってきました。本当、これだけ成果がでるとやりがいあって、気持ちがいい(笑)

この真っ白に変色した柱。削っていたら、なんと!ヒノキの良い香りがしてきたんです。びっくり。ここまで変色してると、どーでもよい木だと思ってました(笑)。綺麗にサンディングしたら、見違えるほど、木目が美しくなります。

元々は、こんなに綺麗な木材だったんですね。

この時は三角サンダーを購入していなかったので、広範囲サンダーで無理やり柱の側面もサンディングしました。思いっきり、壁までヤスレてしまいましたね。ペイントするから、まっいっかってことで(笑)。

<After>

じゃ〜ん。
どこの柱も木目が綺麗に浮き上がりました!!大、大満足!

全ての木材がヒノキだったわけではありませんが、ヒノキの木目や質感はとっても素敵。これは、このままでも十分に良いんじゃんない?と思いはじめました。ステイン塗料塗るのも面倒臭いしね(笑)。ちょっと考えます。

 

さて、この一部屋、丸っとサンディングするのにかかった時間はといいますと、トータルで約4時間でした。ま、本当に初めての初めてってこともあるし、細かい作業での電動三角サンダーに慣れるの時間もかかりました。

ただ、作業を進めていく上で、作業とは全く関係ないところに大きな問題点が。

それが、筋肉痛。正確に言えば、1時間も作業すると、背筋と胸筋の筋肉痛に悩まされはじめます・・・

ほとんどの時間、ずーっと上を向いてのハンズアップ状態での作業。後半は、もう苦行そのものでした(苦笑)。こんなに上むいて、腕あげて、左右に振りながら作業するって人生初めて。連続3時間が限界(極限状態!)でしたね。おかげで、片付けの作業の時と同じく、その日の夜はあまりの筋肉痛で寝返りうつたびに起きてしまい、全く眠れませんでした。

教訓は、事前に背筋と胸筋を鍛えておくこと!もう、これしかありません。その後、毎日、2キロのダンベルを使って、腕上げ運動しました。

1階8畳の和室:Before→After

<Before:片付け前>

お次は、1階8畳の和室に取り掛かります。

<Before>

6畳の和室からパチリ。8畳の和室は、窓側の柱たちがまるで粉を吹いたかのように白っぽくなってしまっていました。また、窓枠も木製(ヒノキ)。削る(サンディングする)ところ、盛りだくさんです(笑)。

作業をしていての難関は、床の間と左右にわたって伸びる天井の柱でした。

どちらも5cm以下の細い柱。三角サンダーを使い、粗目の#60でサンディング作業するのでとても早く削れていきますが、注意深く丁寧に作業しないと隣接部分の被害が大きい(苦笑)。さらに、上部の柱での作業は、いちいち場所を移動するのに脚立を降りて、移動させて、また登る・・・この脚立を移動させる作業が加わるために、そこにかなり時間がかかった気がします。

大工さんのように、足場組みたいと思いましたよ(笑)

結局、トータルで5時間以上。予想(4時間)と現実は、なかなか一致しませんね。

そして、前回大反省した「筋肉痛」事件。1週間、毎日の腕上げ運動をした結果はと言いますと・・・

ノンストップ5時間作業しましたが、背筋&胸筋の筋肉痛は出ませんでした♡ おまけに副産物として、背中のはみ肉がスッキリし、プルプル二の腕もキュッと引き締まりました

思わぬ一石二鳥!一緒にDIYエクササイズをやりたい方がいらっしゃったらご連絡くださいね。まだまだサンディングする場所ありますから(笑)。

<AFTER>

天井の柱以外、ほぼ全てサンディングしました!すっかり綺麗になったのですが〜。面積が小さすぎて、あんまりわからない?(笑)

縁側は最難関

子供の頃、おばあちゃんちで一番好きな場所が縁側でした。昔は手入れされたお庭が綺麗に見えたところでしたが、今じゃ、見るも無残な庭の姿しか見えませんけどー(笑)。

さて、この縁側自体は6畳と8畳のお部屋につながっております。一番陽が当たる場所なので、木の変色が半端ない。それも、一部は茶色く、一部は真っ白に。これ、どういうことなの??

天井での作業、そして、あまりの本数の多さに、軽くめまいがします。でもね、誰かがやらなければいけないのです・・・。

柱の構造上、一部、どうしてもサンディングできない場所があります。(手動ならできるけど、それはさすがに無理!)変色の違いが全くわかりませんが、サンディングできない、なおかつ白っぽくなっているところをウェットティッシュで水拭きしてみました。(100均の重曹入りお掃除ウェットティッシュは大活躍!)

写真でよくわからないかもしれませんが、サンディングしたところに比べると、やっぱり汚れは落ちきってませんね。薄汚れています。でも、ここは三角サンダーでもできない場所なので、潔くサンディングは諦め、とりあえず、水拭きで済ませていきました。ステイン塗装は後で考えよう〜

そして、縁側での最難関、屋根柱!!
1本あたり3側面を削ります。もうね、何度、挫折しそうになったことか・・・(苦笑)

ワタシがあまりに辛い辛いと言っていたので、オットが試しに手伝ってくれました。が。こりゃ辛いね・・・と2〜3本だけやっただけで終了。結局残りはワタシが悪態つきながら作業しました・・・

ちなみに、作業風景はこのモデルの女版。安定した姿勢を取るため、脚立を跨ぎ、両手を使ってのやすりがけ。今振り返ると・・・本当によくやったと思う。After画像は、縁側の天井のステイン塗装した時にお見せしますね。

廊下

縁側のサンディング作業が終わると、そのままつながっている1階廊下や玄関周りの柱のサンディングに取り掛かりました。

ちょうど1週間後に清掃会社さんによる室内のフルクリーニングが予定されていまして。何としてもそれまでに全ての柱のサンディングだけは済ませてしまおうと、かなり焦った状態での作業・・・。

あまりに必死になりすぎて写真を全然撮らなかった〜。こちらの写真は半分くらい終わって、ふ〜っと一息ついた時にトイレ&お風呂場へ行く廊下をパチリ。

その後も玄関周り、2階への階段周りと柱をどんどん削っていきました。
和風建築って、柱の数が半端ないのね・・・。

台所:ステイン塗料を塗られたスギの柱は厄介でした

東京の自宅から片道1時間半、往復3時間。そんな立地にある湘南のお家なので、気軽に通うこともできず、週に1〜2回やってきて8時間近く作業。結局、清掃業者さんが入った当日、やっと台所までたどり着きました(苦笑)

<Before>

<After>

台所は、後から増築されたので、柱の材質は異なりました。スギです。

ヒノキとは異なり、スギは柔らかい。さらに、祖母の時代にステイン塗料(木目をそのまま出すような塗料。詳しくは次のステップで!)で色付けされたようで、色付けされた状態で変色しておりました。ええ、かなり汚い〜(苦笑)

スギは材質が柔らかいため、木自体にステイン塗料が深くまで染み込んでいて、削っても削っても薄汚れた感じが消えません。イライラする〜!途中で深く削るのを諦め、とりあえず、表面の傷を取り除くだけと割り切って、「ざっくり削り」に切り替えました。

お写真にはありませんが、台所に隣接している6畳の和室、通称・ダイニング和室も同じように、スギ&ステイン塗料仕上げとなっていました。こちらもざっくり削りに。この2部屋分を、朝10時から夜7時まで作業して、なんとか完了。

2階和室

2日間にわたる業者さんによるフルクリーニング。その最終日に、やっと最後の部屋、2階和室のサンディングに取り掛かりました。柱のある部屋はこれが最後!!(ちなみに、部屋自体はあと2部屋洋室がありますけどね)

<Before>

<After>

アフター写真は、ペイントのために養生している状態ですが〜(笑)

こちらは、台所の増築よりもさらにその後に増築された部屋。こちらの柱の材質はなんだろう?この部屋の柱もステイン塗料が塗られていましたが、結構きれいに削れました。なので、張り切るも・・・

柱、多いよ・・・

この部屋も4時間近く作業にかかりました。
でもね、これでサンディング作業は全て終了です!!

まとめ

柱の木目を生かしたいならば、サンディングの効果は大きいと思います。「和室の再生」という点では、一皮も二皮もむけたような「きれいな」仕上がりに近づけたんじゃないかなーと思っています。

特にヒノキの柱は、まるで新品!
・・・とまではいかないまでも、とてもきれいな状態になったので、ステイン塗料は塗らないことにしました。これだけでも大きな時間の節約?!

そして、もともとステイン塗料が塗られていたスギの柱。これだけは、中途半端に汚い状態なので、ステイン塗布することに。ちゃんと木目が出た状態でステイン塗料を塗った方が木目がきれいに浮き立ちます。

ただ・・・サンディングは半端なく大変な作業です。楽しいとか好きとか、そんな軽い気持ちだと、容易にくじけます。体力はもちろんのこと、気合と根性が必要ですね。

工務店の方に一番「根性ありますね〜」と褒められた?感心された??ところかな(笑)

現在、かなり色々多岐にわたるDIY作業をしておりますが、今振り返ってもこのサンディングが一番辛い作業でしたね。だって、大変なわりに、成果が地味(苦笑)。気がつくのは職人さんくらい?そんなことあって、何度もくじけそうになった作業の一つです。

気軽に「オススメ」はできませんが、細部までこだわりたいと思う人はぜひぜひトライしてみてください。

さあ、お次はステイン塗料編です!!

かかった費用は

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